ノックしただけで職員室の窓ガラスが割れた

syokuinshitsu_mado
夫曰く、私に形容詞を5つつけるとしたら、「落ち着きがない」「そそっかしい」「せっかちな」「粗雑な」「注意力散漫な」だそうだ。一つくらい誉めたっていいでしょうと責めると「すぐ調子に乗る」からいやだと不名誉なおまけを一つつけて返してきた。だけど残念ながら、こんな不名誉な形容詞がまとわりつくのは何も今に始まったことじゃない。思い返せば、幼い頃から私はそんな感じだった気がする。

一番忘れられない思い出は、小学校6年生のときに職員室で起きた。日直だった私は先生に頼まれたプリントを休み時間に職員室まで運ぶ仕事を任された。ところがそのプリントというのがやたら重く、その仕事を終えたら先に遊びに行っている友達と合流する約束があったこともあり、私はさっさと終わらせたくて早足でそのプリントを運んだ。職員室の前についたとき、職員室のドアは固く閉ざされていた。誰かにドアを開けてもらおうかと思って周囲を見回したけれど誰もいない。だから私は一度プリントを床に置いてからコンコンとノックをし、そろそろとドアを開けた――のなら、あんなに後悔することもなかっただろうにと思う。

落ち着きがなく、そそっかしく、せっかちで、粗雑で、注意力散漫な私は、プリントの束を一瞬片手で持った隙に、もう片方の手で素早くドアをノックした。ところがプリントがあまりに重かったため、私はバランスを崩し、ドアの小窓に思い切りノックしてしまったのだ。「バリンッ」という音とともにガラスが職員室の中に飛び散り、職員室の中から悲鳴が上がり、持っていたプリントはものの見事に廊下に散らばってしまった。私を含めけが人が一人も出なかったのが不幸中の幸いだったけれど、その後私は担任の先生と他の先生からこっぴどく説教をくらったのだった。

それにしても、小学生が強くノックしたくらいで割れるガラスって…遠い昔のお話である。